4.15.2013

SafetyGear #03b

セイフティシートの耐衝撃性能

【2012年05月下旬 Kaboo:3歳】


メイカーサイトの「衝突実験」の頁には「時速50Kmの衝突時でも安全性が実証済(日本自動車研究所による実験)」とありました。<8 kgの犬のぬいぐるみによる実験>のフラッシュ動画が添えられています。

[参照] 日本自動車研究所 - Wikipedia

結果として「衝突速度50km/h相当の衝突時でもペット(犬のぬいぐるみ)は飛び出すことなく、ペットセーフティーシートで保護されることが実証された」と書かれています。

「8 kgの犬のぬいぐるみ」の部分が気になりました。Kabooの体重は 20Kg-21Kgあるので8Kgの犬と同じ効果は望めません :-/

簡単な計算をしてみました:

計算内容:
体重 × (走行速度 ÷ 衝突から停止するまでの時間)= 1000Kg(1トン)

求めたいのは衝突してから「停止するまでの時間」です

・犬の体重:実験では8Kgです。Kabooは20Kgとします
・走行速度:時速50Kmですから3600で割って秒速13.9m/s
・停止時間:これが求めたい値です。計算結果の単位は「秒」です。


A. 8Kgの犬の場合

8 × (13.9 ÷ 停止時間)= 1000
13.9 ÷ 停止時間 = 125 (←1000 ÷ 8 )
13.9 = 停止時間 ×125
13.9 ÷ 125 = 停止時間 = 0.11(秒)

ふうむぅ、4.13.2013 | SafetyGear #02 で参照したエアバッグが「乗員の運動エネルギー吸収完了」するのに要する時間(0.120秒)に近い数字です :-o

0.11秒でクルマが停止すれば、この「1トンの荷重に耐えられる」セーフティシートは壊れません。実際にはクルマが潰れる事で吸収する衝突エネルギーがありますから、そこはどう見るかが問題です ?:-/


B. 20KgのKabooの場合

20 × (13.9 ÷ 停止時間)= 1000
13.9 ÷ 停止時間 = 50 (←1000 ÷ 20)
13.9 = 停止時間 × 50
13.9 ÷ 50 = 停止時間 = 0.278(秒)

0.278秒は、時速50Km/hで入っているクルマが3.86mほど進む時間です。これで間に合うのでしょうか ?:-/


C.33Kgの犬の場合(雄のゴールデンレトリバーを想定)

33 × (13.9 ÷ 停止時間)= 1000
13.9 ÷ 停止時間 = 30 (←1000 ÷ 33)
13.9 = 停止時間 × 30
13.9 ÷ 30 = 停止時間 = 0.463(秒)

この 0.468秒よりクルマが早く停止したら1トンの耐荷重を超えます。クルマの構造にも係りますが、衝突ってどのくらいの時間内で完了するでしょう ?:-/

[参照] ワールドドッグ図鑑◇ゴールデンリトリバー


以上は私が理解できる範囲で書いています。根本的な誤りや見落としがある可能性があります。お気づきの点はご指摘、ご教示ください。

Kabooの布製ケージも全体が汚れてきました。メッシュ部分がホツれかけもしています。遠からず買い代えですから少しでも安全性を高める工夫を考えたいと思っています :-)


P.S.
「JNCAP|自動車アセスメント」のサイトに自分のクルマの安全性はどのくらいかを調べる事のできる頁がありました。気になったので調べましたが、我が家のクルマは、販売数が少なかったからか、2011年に販売終了になったからかデータがありませんでした :-(

[参照]
JNCAP|自動車アセスメント - 試験車種を検索

[補足参照]
 ・JNCAP(自動車事故対策機構)| 試験方法のダウンロード
 ・自動車事故対策機構 - Wikipedia
 ・自動車アセスメント (日本) - Wikipedia




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