8.21.2009

PetAdoption #04

「人、犬にあう」まで

 【2009年5月中旬】

NPOを訪れて犬達と会うまでには1週間ほど待たなければなりませんでした。こういう時間って永いですね。

その団体が保護している犬の写真はウェブサイト上(猫もですが、こちらはあんまり見ませんでした)に載っていて、毎日更新されていています。引受先が決まった犬もいれば、なかなか決まらない犬もいるのが判りました。娘達は毎日サイトをチェックして「どの仔が可愛い」とか「どの仔犬は賢そう」など、まだ見ぬ里子候補達の話に熱が入っていました。

「この仔達はちょっとぉ、でしょ」って洋犬の雑種(であろう)兄弟犬が3匹いました。1匹は既に里親が決定していて、3匹の中では「まあ、普通かな」と言う顔立ち、これはムベなるかな、と納得しました。

豚妻も子供時代に犬を飼っていました。2人ともわが家で犬を飼う様な事になったら、日本犬の雑種で「ポチ」とか「ペス」とか呼ばれていた犬のイメージが強いです。彼女が育んだ犬猫の一番のお気に入りは、つい数年前最後の猫が死ぬまで歴代「まる」と言う名前でした。

図書館で借りてきたり、買ってきた「犬関連」の本が、硬軟とりまぜ、増えてきました。私も読みました。「世の中は変わっているんだな」と言うべきか、はたまた「オレは何にも判っちゃいなかったのかぁ」と自覚すべきなのか。知らない事、考えさせられる事が多いです :-O

訪問時に、即日引き取れる犬と巡り会う事もあるので「首輪とリードとバッグ」を用意する様に指示されていました。これまで猫達グッズを買っていた先日のショップに出かけました。

P.S.1
犬の本では定番と言われているらしい「ヒト、イヌにあう」(コンラート・ローレンツ著)は手近では見つからず未読です。「至誠堂選書」版をオンラインで最近見つけました。

P.S.2
仔犬が月齢5ヶ月になりました。14Kgを越しました :-o


8.19.2009

PetAdoption #03

私の常識は非常識だった

  【2009年5月初旬】

折り返しNPO団体から希望した日で犬達との面会が可能だと返信がきて、数日後には宅配便で書類が届きました。仔犬を譲り受けるまでの手続きの詳細と当日持参すべき「誓約書」と「家族同意書」の書式が入っていました。

里親に成るには満たさなければいけない条件が8つありました。「ペットとして寿命がつきるまで責任を持つ事」と「狂犬病の予防接種をして保健所に飼い犬の登録をする事」に係る項目は私にも常識としてわかりました。

えっ、そういうもんだったの、と驚いたのは、「6歳以下の子供がいる家庭へは原則譲渡しない」と「3回のワクチン接種が終わるまでは屋内で飼育してくだい」の項目でした。

学齢に達しないヒトの子供は仔犬をおもちゃにしてしまい、仔犬はそのストレスでヒトの社会に適応できなくなる可能性があるそうです。言われてみれば、そうなのかぁ、と思います :-o

仔犬の頃に(母犬の免疫が授乳でとれなくなるので)屋外の病気の原因に対抗するには3回はワクチン接種を済ましておかないといけない、は吃驚でした。産まれてから4ヶ月近くは屋内から外に出さないで育てるのです。知りませんでした :-O

子供の時代に私が仔犬と暮らし始めたのは小学校に上がる前で、粉ミルクを飲んでいるうちから私と庭で転がって遊んでいました。狂犬病の予防注射はしましたが、ワクチン接種はたぶん受けさせていないと思います。7歳くらいで死にました。いろいろな病気を抱えていたのかも知れません。

餌だってヒトの食べ残しを与えていた時代で、そんな事はほとんどの大人も想定外だったろうと思います。ただ、死んだ彼女にはかわいそうな事をしたのか、と今更になって思わされました。


8.11.2009

PetAdoption #02

アニマルシェルターの存在を知る

【2009年5月初旬】

豚妻がネット上であれこれ検索して「里親募集」をしている団体を見つけました。幾つかあるのだとか。

保健所から譲り受けてきた犬と猫を保護しているのだそうです。私はニブくてその意味がピンときませんでした。後日、保健所の犬や猫はどうやら1週間くらいの間に引受先が無ければ処分されてしまうと知りました。

ただ仮に、その1週間でどこかの家庭に引き取られても、仔犬や仔猫は幼すぎるケースも多く、あとあと人間社会で暮らしていくには問題を抱える可能性が高いのだとか :-O

妻と娘が「ここが良さそう」と言うNPOがあったので私もサイトを覗いてみました。内容も判りやすく、きわめてマットウな作りのサイトで、読み込みも早いです。制作スタッフが出来る人なんでしょう :-)

更新も常時なされているみたいです。私も好感を持ちました。保護している犬は50-70頭、猫は100匹を越すとありました。

家族3人で話をして、このNPOの「犬の里親募集 」に申し込む事にしメイルをおくりました。犬や猫を捨てにこられる事を避ける為に電話番号や詳細な住所は伏せられています。

まずはアクションを起こしました。待ちましょう :-)


8.08.2009

PetAdoption #01

動物病院の掲示板

  【2009年5月初旬】

そもそも私は「犬や猫をお金を払って買う」のにヒッかかるものがありました。

これまでわが家にいたのはどれも捨てられたり迷い込んできた犬や猫達なのです。それに、わが家は「血統書が付いた犬を飼う」様な家柄だと思う?

そんな事を2人に話しました。すると、近くの動物病院で里親を探している人の掲示が出ていないか見てから帰ろう、と言う事になりました。

一軒めの病院では「行方不明のウチのペット見かけませんでしたか」に加えて「仔猫もらってください」の掲示ばかりでした。2軒めも仔猫ばかりでした :-o

猫の場合はどこからか迷い込んで来て、ナツイてしまいヤムナク飼うハメになる事があります。すると、そのうち赤ちゃんを産んでしまった、なんてケースも珍しくないでしょう。わが家も猫のお産は何度かありました。現代の犬はつながれているから、そうはイキません。だから「里親募集」は仔猫の方が多いのかな、と思ったりしました。

夜、豚妻が私のサブコンピュータでネット検索していいか、と訊きました。「使って無いから、どうぞ」でした。


8.06.2009

SurpriseRaid

「犬を飼いたい」宣言

【2009年5月初旬】

わが家に仔犬がやってきて今日で2ヶ月になりました。時間がゆっくり流れる永い日々でしたぁ。私はホトホト落ち込む日々が多かったです。どうしてなのか、おいおい触れます。

月齢2ヶ月半、4.8Kgでやってきた彼は今日現在で12.4Kg。どんどん成長しています。

5月の初めに妻と娘に散歩に誘われて出かけると目的地はペットショップでした。計画された完全な奇襲です。私は犬も猫も好きですが「飼う」となるとなかなか逡巡してしまいます。一時期8匹もいた猫達の最後の猫が3年前に死んで、この数年は何十年ぶりかの動物のいない生活でした。

私「朝晩の散歩はたいへんだよ、雨の日も雪の日もあるんだ」
娘「私たちがするから心配しなくてもダイジョウブ」

私「ヨメに行く気はないのか?」
妻「むむむ‥‥」
娘「連れて行くから」

私「家族そろって旅行に出かけられなくなるよ」
妻「いままで家族で旅行に連れて行ってもらった事なんかない」
娘「そーだ、そーだ!」

「一度も無い」ではなくて「あまり無い」が真実ですが、形勢ワレニ利セズです。

ショップに着いてしまいました。仔犬達はたしかに可愛いですね。ガラスの向こう側の仔犬達のケージをしばらく行ったり来たりです。個体の説明のカードを見て行くと鼠径部が弱いと心配される犬ってけっこう多いんですね :-o

幸か不幸か覗いたショップでは娘(=首謀者)のメガネに叶う仔犬が見つけられませんでした。店を出ます。