9.30.2010

SeaborneBreed #02

大航海の時代

「唐犬」を調べると真っ先に「唐犬権兵衛」がヒットしました。初耳でした。けしかけられた唐犬2頭を手もなくヤッツけたので「唐犬」の異名を取った江戸初期の侠客だと言います。1686年に没しています。

[参照] 唐犬権兵衛 - Wikipedia

この時代の江戸市中に今日のボルゾイではないにしても大型の洋犬(の祖先)がいたのは確かそうです :-o

貿易船に乗って海を渡ってきたのでしょう。積み荷をネズミから守るために船乗りは猫を飼う、と聞きます。犬たちはどうしてでしょう ?:-O

どうやら航海の助けではなく、高い価値の商品だったらしいのです :-O

大名たちが欲しがったそうです。貿易や布教の拡大を狙って南蛮人が西国大名に献上し、これを見た諸大名の間でも「唐犬」の評判が高まり「人気」がでたのでしょうか。

江戸時代が始まる頃には(この頃には紅毛人も来ています)には将軍家までが競う様に「唐犬」を求めたらしく、「唐犬」は大名行列の「先達=先触れ」として街道を練り歩いた様です。御家の名誉と沽券が掛かっていますから「雷丸」とか「疾風丸」とか立派な名前があったかも知れません。贈答品としても珍重されたのでしょう。

街道で大名行列と出くわした旅人は吃驚したでしょうね :-)

そんな事を友人と酒の肴に話しました。すると思わぬ点を衝かれました:
「餌はどうしたんだろう、洋食を出したのかなぁ」:-O

いくら殿様のご愛犬でもそんな訳は無いと思いますよ。
でも良い質問ですね :-)

【参照】
ほぼ日刊時代小説/2006-03-31 紀州犬と狆と唐犬
犬の歴史と犬にまつわる話
柴犬の起源と歴史/江戸時代の犬

P.S.
東京千代田区に「唐犬坂」がある事を知りました。お茶の水駅の近くです。

[参照]千代田区総合ホームページ| 池田坂


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