9.29.2009

Parvovirus

感染症の疑い

【2009年5月中旬】

5月の終わり、ようやく仔犬を引き取れる事になりました。約束の時間に遅れないようになんだか早めの出発でした。なしくずし的に犬を飼う事になってから20日ほど経っていました。

あと1時間くらいのところまで来た頃に娘の携帯電話にNPO団体から電話が入りました。同じケージにいる「普通の顔立ち」の仔犬がウィルスに感染している事が判って、ほかの2匹も検査して様子を見たい、と言う連絡でした。

連れて帰れないのは残念ですがどんな病気の可能性があるのかも気になるので、まずは予定通りの時間にうかがって様子を聞く事にしました。

到着すると担当の男性スタッフから詳しい説明がありました。1匹が感染したのは「犬パルボウィルス」と言って、発症すると数日も経たずに死んでしまう様な危険なウィルスなのだそうです。発症が確認されたので現在は隔離して加療中(点滴だったかな)との事。他の2匹の兄弟犬も同じケージですから糞尿を踏んづけてその足を舐めたりしているでしょう。粉塵を吸い込んだりしても感染するらしいのです :-O

犬ジステンバーの事は聞いた事がありました。他にも危険な病原菌やウィルスがあるんですね。

彼ら3匹は月齢も若いくて体力がついてくるのもこれからです。ワクチンがどの程度ウィルスを食い止めてくれるか、もう少しの期間、NPO団体の付属病院で様子を見る事を奨められました。

ここで診てもらうのが最善の選択でしょう。せっかく保健所で処分されずにこの団体で育んでもらったのですから、今さら環境を変えて死なせてしまいたくありません。

面会だけさせてもらいました。おや、大きくなってますね。どの仔も元気になって欲しいです。


9.28.2009

Sterilization

ヒトの不幸、イヌの不幸

【2009年5月中旬】

仔犬はNPO団体の付属病院で不妊手術をしてから譲り受ける規則になっています。術後の様子を見て2回目のワクチンを投与、健康に問題が無いのを確認してもらってはじめて引き取りです。個体が幼い(1ヶ月半齢)事もあって少し時間がかかりそうでした。しばらく待つしかありません。

ワクチンはともかく不妊手術を施すのが譲渡の前提になっているのはちょっと抵抗感がありました。捨てられた犬猫がたくさんいて少なくない数の個体は保健所に保護されてから1週間程度で処分されているのが現実です。なので、これ以上不幸な犬や猫を増やさない為に「不妊」は必要なのだ、と言う事なのでしょう :'-O

とは言え、それこそミジンコよりもっと小さな原生生物からメンメンと続いてきた生命の糸をここで断ち切ってしまう訳ですからけっしてオキラクな話ではありません。犬猫が人間の社会に深く関わってしまった以上、人間の社会(ヒトの都合とも言える)で生きなければならない。犬を飼う段になってそんな事を更めて考えてしまいました。

2週間ほどして手術は上手くいって元気にしていると連絡を貰いました :-)


9.27.2009

PetAdoption_#05

賽は投げられた

【2009年5月中旬】

更新がまた遅れています。

さて5月の半ば、木々に囲まれた保護団体に到着しました。たくさんの若いスタッフが忙しそうにしています。いかにもブリーダー然としたおじさんが出てきたらイヤだなぁ、と思っていたのでほっとしました。イメージが貧困ですね。

敷地内には猫がゆったり歩いたり屋外のテーブルの上に寝そべったりしています。少年犬や成犬達は建物の外側のケージの中にいました。散歩から帰ってくる犬やブラシをかけてもらっている犬もいます。

ペットのリゾートホテルではありませんから豪華な建物ではありませんが、きれいに掃除されています。犬だけでも70匹以上いて、猫はそれ以上いるのですから大変な労力です。

対応してくれた若い女性スタッフから団体の説明と仔犬の譲渡についての条件などの話を聞いてから、子犬たちとの面会となり犬舍に案内されましたました。

私は「あんまりキャンキャン吠えなくて、そんなに大きくならない犬がいいなぁ」とは思っていましたが、具体的にどの仔犬を譲り受けるかは母娘に任せていました。

しばらくすると「この仔達はちょっとぉ」の兄弟犬がいました。すると母娘の足が止まってしまったのです :-O

生後1ヶ月半で目も開かない時に3匹そろって保護され、ボランティアの家庭で保育されてからNPOの犬舍にやってきたのだそうです。おそらくハスキーと何か耳の垂れた犬種の遺伝が入っているらしく、1匹はなかなか普通の顔立ちですが、残りの2匹はとにかくインパクトのある顔をしています。

娘は2匹のうちのオスの仔犬を譲り受ける事にしました。「ルビコン川」を渡ったのです。